人材派遣の面接は身振り手振りをするべき?

2022.09.15

人材派遣の面接で身振り手振りは企業に合わせて適度に使いましょう


人材派遣の面接で身振り手振りを使った答え方は、言葉で伝えにくい内容が伝わりやすく、相手の印象に残りやすいメリットがあります。しかし最初から最後までジェスチャーを入れると大げさだと思われる場合があり、アピールしたいところだけにしましょう。

数値や上昇をアピールするときに身振り手振りを入れると、強調しやすくなります。外資系企業など海外の人を相手にする会社では、ジェスチャーがある答え方を歓迎する傾向にあります。

面接では身振り手振りだけでなく、所作全体を整えるよう意識しましょう。立ち居振る舞いがあなたらしさを見るポイントになり、ひと目見た印象で採否が決まるケースもあるほどです。

面接対策は人材派遣会社の担当者に相談すると、派遣先企業について情報が得られ、最適な答え方のアドバイスが受けられます。

身振り手振りを使うと意図を伝えやすい反面、やりすぎに注意が必要です

人材派遣の面接で身振り手振りを使うとあらゆるメリットがありますが、デメリットもあります。日本人はふだんの会話でジェスチャーを使う習慣があまりなく、多用すると面接官が違和感を感じるかもしれません。

身振り手振りを効果的に使うために、メリットとデメリットの両方を知っておきましょう。

<身振り手振りを使うメリット>
・よい印象が残る
かしこまって座った状態で面接が進むなか、ジェスチャーを入れるとその部分は動きが加わって、面接官の印象に残りやすくなります。会話の内容や流れに合った自然な身振り手振りは、会話を盛り上げるので聞く人がわかりやすくなるからです。

・気持ちを伝えやすい
言葉だけでは言いたいことを伝えられなくても、身振り手振りを加えると面接官に伝わりやすくなります。また体を動かすと緊張がほぐれやすくなるため、緊張しやすい面接であえてジェスチャーを入れると、リラックス効果も期待できます。

・外資系企業の場合、評価される可能性がある
外資系企業へ派遣される場合、面接で身振り手振りを入れると評価対象になる場合があります。海外の文化が根付いた企業でこの傾向があるため、派遣先企業がわかったときは身振り手振りを使った方がいい会社か調べて検討してください。

人材派遣会社の担当者は派遣先企業の情報を持っているので、面接対策で困った時は相談してみましょう。

<身振り手振りを使うデメリット>
・大げさ、落ち着きのない人と思われる
面接で自分が話すときに動き続けると、身振り手振りのつもりであっても、落ち着きのない人と思われやすいです。しかし体を動かさないと話せない人かと心配されるケースもあるため、身振り手振りはポイントとなるところだけに入れるのがおすすめです。

大きすぎるジェスチャーは大げさな人と印象づけることがあるため、最初から最後までオーバーな身振り手振りを続けることは避けましょう。派遣先での職種が落ち着きの必要なデスクワークなどの場合、身振り手振りをしすぎると、職場に合わないと判断されるかもしれません。

・悪い印象を残してしまう
面接官に印象づけるメリットのあるジェスチャーですが、悪い印象を持たれる可能性があります。日頃から身振り手振りを使い慣れていない人が無理して使うとわざとらしくなり、面接官は違和感を感じるかもしれません。

使い方次第でマイナスになる可能性があるため、身振り手振りをした話し方に慣れるため、事前の練習をしましょう。

効果的に身振り手振りを使うコツは、重要な部分に適切な動作を入れることです


人材派遣の面接で身振り手振りを使うと、よい印象づけや好感度アップを期待できます。ジェスチャーを取り入れるポイントを解説します。

動きの大きさの目安も紹介するので、派遣予定先に合わせて使ってください。

<身振り手振りを使うコツ>
・アピールしたいポイントだけ入れる
答えの結論部分や特に伝えたい部分はジェスチャーを加えると、印象づけやすくなります。他の部分では相づちを打つときにうなずく程度にとどめ、ここぞというときに使いましょう。

・数字や上昇を表すとき
どのくらい大きな数量か、成績が上がったなどを示すときに身振り手振りを使うと効果的です。たとえば「アルバイト先で工夫した取り組みをしたところ、大きな売上アップがありました」などと伝えるときに使いましょう。

・言葉では表現しにくい内容
言葉だけで強調するには、声の大きさやトーンをあげる方法もありますが、突然大きな声を出すと採用担当者は驚いてしまいます。声だけでは伝えにくい部分は無理に大きな声を出さず、身振り手振りを加えましょう。

・事前に動作の大きさをチェックしておく
ジェスチャーは自分ではちょうどいいと思っても、相手からすると大げさに感じるかもしれません。効果的に身振り手振りを使うためにも、面接前に答えながら体を動かす練習がおすすめです。

鏡を見ながら答え方の確認をし、体の動かし方が適切かを見ましょう。家族や友人、人材派遣会社の担当者に見てもらって、適度な身振り手振りになっているか、確認する方法もあります。

派遣予定先の業界や職種により目安が変わるので、どのような企業か調べてそれに合うジェスチャーに調整すると、印象アップにつながります。

<企業や職種に合った使い方>
・外資系や海外とのやり取りが多い企業
海外とのやり取りがメインの企業や日本人だけでなく海外の人とのやり取りが多い企業は、仕事のなかでジェスチャーを使う傾向があります。そのため面接でやや大げさに思う身振り手振りをしても、わかりやすいと受け入れられる可能性があります。

・デスクワークメイン
国内でのやり取りがメインで、海外との取引きはあまりなく日本らしさが特徴の企業は、大きなジェスチャーは控えましょう。落ち着いて会話ができること、オーバーリアクションを求めない職種の場合はやりすぎると自社に合わないと思われる可能性があります。

特に強調したい部分に、胸の前で少しだけ手を動かしてジェスチャーを加える程度で十分です。もし身振り手振りの度合いで迷ったときは、人材派遣会社の担当者へご相談ください。

派遣先に合った面接の回答方法を伝えてくれるでしょう。

身振り手振りだけにこだわらず、全体の所作を美しくして印象アップしましょう

面接は回答とそのときの身振り手振りだけであなたを判断するわけではなく、所作全体を見ています。そのためジェスチャーだけに気を取られず、入室から退室まですべての動作を事前に確認しましょう。

・清潔な服装と頭髪
面接は先に部屋へ通されて待つ場合と、先方企業の採用担当者が待つ部屋へ入る場合がありますが、第一印象は服装と頭髪が影響します。スーツやシャツはしわや汚れがなく、くつはきれいに磨かれた状態を心がけてください。

頭髪は表情がはっきりとわかるよう、髪で顔が隠れないようにし、髪の長い人は後ろでひとつに束ねましょう。特に接客を行う職種はひと目で採否がわかれやすく、整った身なりは不可欠です。

アクセサリーやメイク、ネイルも派遣予定の職種に合わせましょう。

・相手に聞こえる声の大きさであいさつ
入退室時や面接の最初と最後には、面接官に聞こえる大きさの声ではっきりとあいさつをします。面接中だけでなく、あいさつからはっきりとした声で話すと好印象です。

面接中に相づちを打つときも、相手に聞こえる程度の大きさでしましょう。

・正しい言葉遣いをし、目を見て話す
採用担当者の目を見て質問を聞き、回答を伝えますが、たまに視線をはずすと自然です。見つめたままになると、逆に不自然で話しにくい印象を与えることがあります。

正しい敬語を使って軽くほほえむ程度の笑顔を浮かべると、表情が優しくなります。大きく笑うと緊張感がないと思われる場合があるので、口角を少し上げる程度でかまいません。

笑顔が苦手と感じる人は、面接の前に鏡を見て口角を上げる練習がおすすめです。

・返答はタイミングよく
採用担当者からの質問や話を最後まで聞き、タイミングよく返答をすると人の話を聞けるという印象づけになります。内容が質問に最適な答えになっていると、話を聞いたうえで必要な情報を提供する能力があると判断されるでしょう。

事前の面接対策で用意した答えが使えると思って、質問を聞き終わる前に慌てて答えてしまうことがあります。しかし印象を悪くしないよう話が終わるまで待ってから、落ち着いて話しましょう。

・担当者と事前に打ち合わせする
あなたの派遣先が決まってくると、面談を行うため企業名をお伝えします。面談は人材派遣会社の担当者も同席するほか、企業の情報も事前にお伝えするので、適切な面接対策を期待できます。

企業理念などに合った回答の仕方を考えたり、よく出る質問の回答を練習したり、不利にならないようサポートが可能です。

(まとめ)人材派遣の面接は身振り手振りをするべき?

1.人材派遣の面接で身振り手振りは企業に合わせて適度に使いましょう
人材派遣会社の面接で身振り手振りを入れた答え方をすると、印象に残りやすくなります。特に伝えたい部分に取り入れ、身振り手振りだけでなく所作全体に気をつけて印象アップをめざしましょう。

2.身振り手振りを使うと意図を伝えやすい反面、やりすぎに注意が必要です
面接で身振り手振りを入れると、内容が伝わりやすくよい印象を与える可能性があります。反面、やりすぎると大げさ・落ち着きがないと印象づける場合があるため、企業によりますがジェスチャーはアピールしたい部分だけにしましょう。

3.効果的に身振り手振りを使うコツは、重要な部分に適切な動作を入れることです
面接で身振り手振りを使うところはアピールしたい部分で、適度な動作を入れます。上昇を示すときに動作を加えると印象的で、言葉で伝えにくい部分にもおすすめです。

特に外資系企業など海外の人とかかわる会社は、身振り手振りが好まれます。

4.身振り手振りだけにこだわらず、全体の所作を美しくして印象アップしましょう
面接は身振り手振りだけでなく、所作の全体をチェックされるため、身だしなみから立ち居振る舞いまでを整えましょう。身だしなみ・あいさつの仕方・言葉遣い・返答のタイミングなど、派遣先企業に合う形になるよう担当者と打ち合わせをしてください。

関連記事