人材派遣の面接で辛かったことを答えるには?

2022.08.15

辛かったことのエピソードで、あなたの精神力の強さなどをアピールしましょう


面接官があなたに辛かったことを聞く理由は、精神的な強さや失敗から学び行動する力があるかを見るためです。質問の狙いを知って回答を用意すれば、紹介予定派遣先に対して好印象を与えるはずです。

面接での答え方は最初に結論を簡潔に伝えてから、次に具体的なエピソードを話しましょう。どの辛かったことを選ぶか迷うときは、あきらめなかった話・結果として行動や考えできた話・自分の挑戦が原因で失敗した話から選ぶと、面接官が聞きたい内容を伝えられます。

回答例を参考にすると、辛かったことをスムーズに伝えるまとめ方がわかります。いくつか回答例に目を通し、話し方の流れをまねるなどして、あなたなりの回答を用意しましょう。

辛かったことの質問の目的は、あなたの精神力や学ぶ力を知ることです

人材派遣会社から紹介予定派遣する場合の面接では、辛かったことを聞かれる場合があります。辛かったことを尋ねる目的は雑談ではなく、あなたが仕事で役立つ力を持っているか確かめることです。

4つの目的をそれぞれ簡単に説明するので、紹介予定派遣の面接を控えたときは参考にしてください。

・精神的な強さや忍耐力があるか?
面接で辛かったことを尋ねる企業の中で、最も多い目的があなたの精神的な強さと忍耐力の有無を見ることです。それは社会人として仕事をするには、精神力と忍耐強さは不可欠だからで、派遣先の職場や業務内容により辛さはさまざまですが、過去の辛さを乗り越えた経験がある人ほど、精神力や忍耐力があるとみなすでしょう。

・辛いことを乗り越え何を学んだか?
社会人として働く中で辛いことはこれからもたくさん経験するはずで、その中から学び取る力があるかをこの質問で確かめます。ただ辛い思いをした経験だけでは乗り越えたといえず、面接官は行動や考え方の変化により乗り越えたエピソードを聞きたがっています。

ただし乗り越えたとしても、辛かったことをすっかり忘れているアピールのし方は避けましょう。教訓として胸にとどめ、今後辛い思いをしないように行動している内容の伝え方をします。

辛いことがあったとしても、糧にして成長する意欲があると面接官に伝わる内容にまとめましょう。

・何を辛いと感じるか?
辛いと感じることは人それぞれのため、派遣先の仕事内容にともなうストレスを辛いと感じない人もいます。耐えがたいストレスと感じるより大したことではないと感じられる仕事の方が、あなたも長く働けるはずです。

何が辛いかを確認することで、人材派遣会社はあなたが快適に働ける職場と出会えるようお手伝いをしてくれるでしょう。

また、辛さを感じるポイントはその人が持つ価値観と関係があり、仕事に対する適性にもかかわると企業側は考えます。価値観が会社の考え方と合えば働きやすいことから、辛かったことを尋ねて確認します。

・立ち直る力を持っているか?
失敗に耐え切れず仕事を辞める人は多く、辛さに負けず耐えて進もうとする力がある人を企業は求めています。トラブルやストレスなどに立ち向かい、試行錯誤して行動した結果、成長につながる可能性が高く、企業はそれを期待します。

そして失敗しても立ち直り、克服した経験を聞いた面接官は、職場にあなたが派遣されたあとの良いイメージを持つでしょう。人材派遣会社の担当はあなたの長所を生かして、辛くても乗り越えられるであろう職場を紹介します。

紹介予定派遣先との面接でも、あなたの強みをアピールできるサポートが可能です。

辛かったことを答えるときは、質問の目的に沿った答え方をしましょう


面接官が辛かったことを尋ねる目的を知り、あらかじめ答えを準備して出かけましょう。答え方のポイントを押さえて回答を考えておくと、迷う心配がありません。

・結論から話す
辛かったことを話すには、最初に結論を簡潔に述べてから具体的なエピソードに入ります。最後に話の全体をまとめて派遣後あなたがこの経験をどう生かすか?まで話せると、好印象です。

もし原因があなたにある場合、改善策も忘れずに入れましょう。

・あきらめなかったエピソードを選ぶ
面接官はあなたの精神力の強さや忍耐力が知りたいので、辛くてもあきらめずやりぬいたエピソードを選びます。あきらめる人は少なくありませんが、耐え抜いただけでなくやりとげた経験は、あなたの大きな武器です。

・仕事につながる内容を選ぶ
派遣先で担当する職種と関係のある辛かったことを選ぶと、面接官にあなたの頑張りや長所が伝わりやすいです。派遣後もあなたが困難に立ち向かえる人物だと感じれば、採用の可能性は上がるでしょう。

プライベートでよほど辛かったことがあったとしても、面接官は同情しても派遣決定にはあまり関係がありません。あなたにとって辛かったことには変わりありませんが、割り切って仕事での経験を話すようにしてください。

人材派遣はあなたのスキルや適性にもとづいて行うので、派遣予定の職種と関係のある内容が望ましいです。

・辛かったことをもとに行動した・考えたエピソードを選ぶ
辛かった経験をそのままにせず、どうにかしようと行動したり考えたりしたエピソードは、面接官は興味深く聞きます。辛かった話だけをしても、面接官は深堀りをする可能性があるので起こした行動や考えたことはまとめておきましょう。

・挑戦して失敗し辛かったことを選ぶ
失敗からの克服は企業側の聞きたいエピソードですが、失敗がチャレンジによるものの場合、さらに好感度アップを期待できます。外的な要因が原因で辛い思いをした経験からの克服も評価される可能性がありますが、あなた自身の前向きな行動がもとで起きた失敗があれば、そちらを選びましょう。

自分が原因で引き起こしたトラブルを人に話すことは、辛いかもしれません。しかし克服し次へ生かす準備があれば、むしろアピールになるので自信を持って話しましょう。

もし「こんな内容を話して大丈夫だろうか?」と心配があれば、人材派遣会社の担当へご相談ください。あなたが安心して面談できるよう、紹介予定派遣先での面談前に回答の仕方のサポートもいたします。

辛かったことの回答例を参考に、あなたなりの答えを用意しましょう

面接に備えて回答を準備したい人のために、学生時代や社会人として働いた中での辛かったことの回答例を紹介します。プライベートについての内容ではなく、あくまでも仕事につながる話題か確認しましょう。

学生時代の話題を選ぶ場合、遠い過去の話よりもできるだけ現在に近いときの方がわかりやすいです。あなたが話したい内容をイメージしながら、以下の4つの回答例に目を通してみましょう。

・ケガのため部活で大会に出られなかったこと
私が一番辛かったことは、野球部でケガをし大会に出場できなかったことです。小さい頃から甲子園に出る夢があり、野球を続けてきました。

しかし高2の冬に練習中にケガをしてしまい、甲子園予選へ出場できなくなりました。この経験から私は、失敗を避けるため必ず予防策を立てるようにしています。

・職場で対立した相手が辞めてしまったこと
私が辛かったことは、学生時代のアルバイト先でスタッフと対立し、相手が辞めてしまったことです。飲食店で働いており、店の売上アップのために積極的に働きかけたところ、相手の考えとは違ったため対立しました。

なぜ反対するのか相手の意見を十分聞き出せず、生かせなかったことが原因で相手はやめてしまい、本質的な解決には至りませんでした。それ以降相手の意見を聞いて取り入れながら進めることを大切にしています。

・発注ミスで商品が届かなかったこと
私が辛かったことは、忙しさのあまり発注ミスで商品が届かずお客様にご迷惑をおかけしたことです。アパレルショップで働いていた頃、お客様の注文品が指定の日に入荷せずお渡しが遅れてしまいました。

私が入荷日を間違えたことが原因のミスです。他店舗に在庫確認をしたところ同じ商品があったため、わけてもらって後日お客様へお渡ししました。

この経験から、確認を丁寧に行うことと計画的に業務をこなす重要さを知りました。御社で業務にあたるときも確認をしっかりとし、業務が重なってミスにつながらないよう計画的に進めようと思います。

・進捗をとどこおらせてしまったこと
前職でプロジェクトを任されたとき、思うように行かず進捗に影響してしまったことです。初めてプロジェクトを任され、すべて自分でしなくてはと抱え込みすぎたことが原因だと考えています。

反省した私は、実力不足の部分を上司や同僚などプロジェクトメンバーにかかわらず意見を求めました。進行の調整を行って情報共有したおかげで、スムーズな進行ができました。

それ以降はひとりで判断せず、周りの人とのコミュニケーションを大切にして意見をできる限り聞くようにしています。には、多くの人の意見を参考にして効率良く作業を進めたいと思います。

(まとめ)人材派遣の面接で辛かったことを答えるには?

1.辛かったことのエピソードで、あなたの精神力の強さなどをアピールしましょう
辛かったことの質問はあなたの精神力の強さなどを見る目的があるので、目的に沿った内容で結論から簡潔に答えましょう。あきらめずに取り組み、行動や考え方につながったエピソードは好印象です。

回答例を参考にあなたのエピソードをまとめましょう。

2.辛かったことの質問の目的は、あなたの精神力や学ぶ力を知ることです
人材派遣の紹介予定派遣の面談で、辛いことを聞かれた場合は目的を意識して答えましょう。目的とは、あなたの精神力や忍耐力の強さ・乗り越えて学んだこと・辛いと感じる事柄・立ち直る力の強さを確かめることです。

3.辛かったことを答えるときは、質問の目的に沿った答え方をしましょう
辛かったことは最初に結論を簡潔に話したあとで、エピソードを伝えます。選び方は仕事に関係ある内容を優先し、あきらめなかった経験・失敗をもとに行動した経験・挑戦がもとで失敗し辛かったエピソードを選ぶと好印象です。

4.辛かったことの回答例を参考に、あなたなりの答えを用意しましょう
あなたの辛かったことをまとめるには、回答例が参考になります。たとえば学生時代のできごとや社会人になり職場での経験など、あらゆるシーンで辛かったことはないか思い出し、話し方の順に沿ってまとめましょう。

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