人材派遣の面接で趣味はどう答えると印象がよくなる?
面接で趣味を尋ねる理由
人材派遣先などとの面接で、趣味を聞かれる場合がありますが、どのような目的があるでしょうか。質問の意図を知ると面接官が知りたいことがわかり、意図を理解して答えられる人材だとアピールできます。
趣味を尋ねる4つの理由を紹介するので、把握して適切な答えをまとめましょう。
人柄を知りたい
趣味にはその人らしさが現れるので、どのような人柄や雰囲気があるかを知るための質問です。書類上だけではわからないあなたの良さを見つけ、採否を検討する目的で趣味を尋ねています。
面接官は、あらかじめあなたについて書類で知り、スキルや経歴などに興味を持った結果、直接会う機会を作っています。趣味の内容だけで採否が決まるわけではないので、あなたの良さが伝わる趣味を話しましょう。
社風や職場の雰囲気に合うか見極めたい
あなたが会社になじみ、周りのスタッフとスムーズなコミュニケーションが取れることを、面接官は願っています。趣味を聞いてあなたの考え方を知り、自社に会う人物かを見極めることが目的です。
良い人間関係は仕事が長続きするために欠かせないので、あなたが周りのスタッフとなじみやすい人物かを、趣味を通してチェックします。
仕事に対する姿勢を見たい
仕事に対する熱意ややる気があるかを、あなたの趣味に取り組む姿勢をもとにイメージします。趣味が仕事に関連するものであるほど、熱意とやる気のアピールにつながるので、業界や職種に関わる趣味を見つけましょう。
緊張をほぐしたい
何かをチェックする目的ではなく、あなたが緊張していてリラックスさせるために趣味を尋ねる場合があります。面接の序盤に趣味の質問があった場合、アイスブレイクの質問の可能性が高いです。
採否に直接関係がないとはいえ、面接官との受け答えはあなたに対する印象に関わります。適当に答えず、あらかじめ準備したポイントをもとに話しましょう。
印象がよい趣味の答え方
趣味の質問で面接官からの印象をアップするには、わかりやすい構成で回答する必要があります。答え方の流れを順に紹介します。
1.結論から始める
「私の趣味は○○です」と簡単に述べます。詳細な説明はこのあとで行い、最初に一言で伝えるともし緊張で話の筋がずれたとしても、面接官はその趣味についての話題だとわかります。
2.具体的な趣味を紹介する
あなたがその趣味を、いつから・どのくらいの頻度で行い・どの程度熱中しているかを具体的に話します。珍しい趣味の場合は面接官が知らないケースもあるため、どのようなことをするのかわかりやすい説明を添えましょう。
あなたにとって魅力的な趣味ですが、趣味そのものの良さを伝えるだけで終わらず、あなたの取り組みを中心に話します。
3.入社したあとにつなげる
趣味で得たスキルや力を、仕事でどのように生かすか、または入社後の趣味との付き合い方などを伝えます。趣味によっては応募先の業界や職種に役立つスキルがあり、有利に働くかもしれません。
趣味で培ったスキルなどをもとに、コツコツと続ける力がある・発想力がある・コミュニケーションを取り協力し合えるなど、アピールにつなげます。
面接で趣味を答えるときのポイント
面接で趣味を聞かれた場合、面接官はあなたの人物像を知り違っているので、応募先に最適な人材だとアピールするチャンスです。答え方のポイントを押さえて、ふさわしい答えを用意しましょう。
自分の長所につながる趣味を選ぶ
あなたの長所や強みにつながる趣味をあげて、これまでに趣味で何を得たかを伝えます。趣味が応募先の企業が求める人物像に合うかの確認もおすすめです。
料理が趣味の場合、「初めはおいしく作れなったものの、失敗の原因と改善点を追求しくり返し挑戦したところ、家族においしいと喜ばれる料理ができるようになった」などです。
簡潔にまとめる
趣味の回答は、結論・具体的なエピソード・入社後の様子の流れでコンパクトにまとめましょう。好きなところをアピールしたとしても、あなたの強みが伝わるとは限らないため、簡潔にわかりやすく話すことを心がけましょう。
趣味が好きなあまり、話し始めると止まらない可能性があるときは、事前にどのような内容を話すかまとめた上で面接にのぞみましょう。
専門用語を使わない
あなたがあげた趣味を面接官も知っているとは限らず、誰が聞いてもわかりやすい言葉使いをしましょう。専門用語ばかり使うと、あなたの言いたいことがうまく伝わらない可能性があるからです。
どうしても説明に必要な専門用語があれば、簡単な説明を添えるとわかりやすいです。
避けた方がいい趣味
趣味は幅が広く、どのような趣味であってもかまいませんが、中には面接官からマイナスの印象を受けやすい趣味もあります。業種や職種により変わる部分もありますが、一般的に避けた方がいい趣味をあげておきます。
ギャンブル
パチンコ・競馬・競艇など、ギャンブル関連の趣味は社会通念上印象が悪く、面接官によってはだらしないと感じる場合があります。理性を持って分析などを楽しんでいたとしても、避けた方が無難です。
思想・宗教・政治に関わるもの
特定の思想や宗教に関する内容は、趣味の質問だけでなく、面接全体で回答を控えましょう。あなたにとっての誇りかもしれませんが、人によってあなたを不安がるケースがあるからです。
宗教関連のニュースが世間を騒がせる場合もあり、宗教に対して敏感な人もいるでしょう。個人の思想は自由ですが、職場では職場の雰囲気に合わせる必要があるため、思想・政治・宗教の話題は控えることがおすすめです。
応募先に合わないもの
応募先の業界や面接官の年代などによって、苦手に感じる話題があり、趣味の回答では控えた方が無難です。例えば年齢層の高い面接官の中には、ゲームやアニメを幼稚なものととらえる可能性があります。
お酒
お酒をたくさん飲むことが好き、毎日の晩酌が楽しみなどの趣味は、面接では不利になる場合があります。加えてお酒の席での失敗談などまで話してしまうと、入社後同じ失敗をするのでは?と面接官が心配になるからです。
応募先の企業がお酒関連の場合を除き、趣味にあげることは避けましょう。
自分が興味のないこと
面接官へあなたの長所をアピールしたいあまり、興味のないものを趣味にあげないことです。無理に関心のない趣味を言っても掘り下げられたときに返答ができず、あなたが嘘をついたと面接官は感じるからです。
長期に渡る旅行
旅行は計画性や行動力などをアピールしやすい趣味ですが、長期間の旅行は控えましょう。一般的な企業で働きながら休日を活用して出かけられる期間の旅行にとどめましょう。
何週間もの旅行が趣味と言うと、入社後も長く休みを取るのでは?と面接官は気になるからです。短期間のアルバイトなどの場合は別ですが、長期で働く職場への応募では長期の旅行が趣味とは言わない方が無難です。
趣味がない・見つからないときは?
「面接で話せるほどの趣味がない」と思うときは、次の3点について考えましょう。ふだん何気なくしている取り組みが、あなたの強みにつながる趣味といえる可能性があります。
プライベートの過ごし方を思い出す
忙しい人であっても、帰宅後や休日に自由に過ごす時間は多少なりともあるはずです。その時間であなたがすることを思い出してみましょう。
あなたひとりで、または友達や家族と、どのように過ごしているかを振り返ります。何をすると心地よく、続けて行いたいと感じるかを確認しましょう。
これまでに夢中になったことを振り返る
気づくと時間が経っている取り組みがあれば、あなたの趣味として話せます。何かに集中するとストレス解消にもなるので、気持ちのリフレッシュ方法を知っていることも強みになります。
夢中になって取り組んだことが困難をともなっており、それを乗り越えた喜びを感じた経験がある場合は、立派なアピールポイントです。
柔軟に考える
面接の回答なので、「真面目にきちんとした趣味でなくては」と固く考えると、なかなか思いつかない場合があります。趣味はあくまであなたの考え方や人柄を見るためであり、一般的な事柄であれば、どのような趣味でもかまいません。
難しく考えず、小さい頃から好きなことや最近面白いと思い続けていることなど、思いつく限り書き出して、その中に長所や強みにつながるものはないか見返しましょう。
複数あって迷うときはスポーツがおすすめ
たくさん趣味があり、面接でどれをあげるか迷った場合は、スポーツがおすすめです。スポーツが趣味の人は定期的に体を動かす習慣があり、心身の健康を維持しやすいと面接官はとらえるからです。
現代人は運動不足の傾向にあり、国も慢性的な運動不足の解消を課題にしているため、面接官に好印象を与えます。スポーツジムなどで行うものだけでなく、自宅の周辺をウォーキング・ジョギングすることも趣味としてあげられます。
趣味の答え方に迷ったら、担当者に聞こう
あなたの思いついた趣味が応募先の企業に合うかどうか心配なときは、人材派遣会社の担当者へ尋ねましょう。面接する企業の情報を担当者は豊富に持っており、過去に派遣したスタッフがいれば面接で出た質問の情報なども期待できます。
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まとめ
①面接で趣味を尋ねる理由は、人柄や自社に合うか知るため
②印象がよい趣味の答え方を知ろう
③面談の時には避けた方がいい趣味がある
④趣味が見つからないときは、過去を振り返ろう
⑤趣味の答え方に迷ったら、担当者に聞こう