人材派遣の面接でボランティア経験を答えるには?

2023.06.15

ボランティア経験から学んだこと・具体的な活動内容・仕事への活かし方をセットで答えましょう


面接官はボランティア経験を聞いて、あなたの行動力・学習意欲・学びを活かす力・人柄をチェックします。そのため、質問の回答はボランティアから学んだことを最初に述べて、具体的な活動内容を説明します。

最後に、学んだ内容を職場でどう活かすかでまとめると、面接官の意図を理解した回答になるでしょう。答えるときは、仕事につながる内容を選んで専門用語を避け、わかりやすい言葉を選び一般論で終わらせないようにしてください。

ボランティアで学んだ内容とは、例えば自分の課題や強み、コミュニケーションの大切さなどが挙げられます。応募する職種に合うボランティアでの経験を選び、面接官が働き始めてからのあなたをイメージしやすい話し方をしましょう。

参考例を見ながらあらかじめ回答のポイントをまとめ、面接でスムーズに話せるよう練習しておくことをおすすめします。もしボランティア経験がなくても、自主的に起こした行動の中で仕事に役立つ学びを話せば、面接官が知りたかった内容を話せます。

ボランティア経験を聞いて、あなたの行動力や学びの活かし方をチェックします

ボランティアは直接仕事に関係のない場合が多いですが、人材派遣の面接で聞かれる理由は4つあります。理由ごとにポイントを挙げておくので、質問の意図を把握して面接官が知りたい内容を伝えましょう。

【ボランティア経験を質問する理由】
・自分から行動できるか?
ボランティアは強制参加ではないため、学校や職場が積極的に募集することは少なく、自分から行動できるアピールになります。もしボランティア経験がないとしても、周りから言われず自分の意志で動いたことはアピールできます。

・学ぶ意欲があるか?
考えて行動することは機械で代行できないため、企業が求める力となります。見返りのないボランティア活動に取り組みながら、その中で何かを学び取る行動ができる人は、企業にとって魅力的です。

ボランティアでできた思い出と経験から、学んだ内容を具体的に話しましょう。

・学びを活かせるか?
ボランティアで学んだだけにせずその後の行動に活かされていれば、学びを仕事に活用できる人だと印象づけられます。職場での成功や失敗をそのままにせず活かせることは、成長にもつながります。

企業は成長して自社に貢献できる人材が欲しいため、学びの活かし方を具体的に話せるとアピールになるでしょう。

・学校や仕事以外ではどんな人物か?
学校や職場では見られないあなたらしさを、ボランティア経験でチェックします。学歴や職務経歴などでスキルは把握できても、人柄や性格までは見極められないからです。

見返りなく参加するボランティアの原動力は、あなたの純粋な興味であり参加した内容からあなたらしさが伝わります。自社の理念と合うかの判断材料にもなるため、応募企業の理念に合うボランティア経験を挙げてください。

【ボランティアとは?】
ボランティアと仕事の大きな違いは、給料や報酬が発生するかしないかです。交通費など必要経費を受け取る程度であれば、ボランティアにあてはまります。

仕事は企業の理念にもとづいて行動しますが、ボランティアは自分の意志でするかしないかを決め、内容も自分で決定し行動しなければなりません。そのため、自ら社会の役に立つことを指します。

例えば、学生時代の学校周辺の清掃活動や災害ボランティアなどです。幅広い活動があるので、自分が興味のある内容のボランティアに取り組むと人生に役立つ豊かな経験になります。

これからボランティアをしたい人は、面接のためではなくあくまで慈善活動として取り組みましょう。

ボランティア経験を話すには、派遣先での仕事に結びつけましょう


人材派遣の面接官は、あなたのボランティア経験から今後の職場での活躍を知りたがっています。ボランティア経験を伝えて良い印象を与えるために、6つの注意点を押さえましょう。

【ボランティア経験を話すときの注意点】
・希望した仕事に関係のない学びは避ける
ボランティアは有意義な学びのある活動ですが、人材派遣の面接では仕事に結びつけて話す必要があります。企業は自社に役立つ人材か知るために聞いており、ボランティア活動そのものが知りたいわけではありません。

仕事に関係のある学びだけを取り上げて職場での活かし方につなげ、そのほかは控えましょう。

・専門用語を使わない
ボランティアには特有の専門用語がありますが、面接官が知っているとは限りません。一般人が聞いてすんなり内容を理解できる程度に、専門用語の使用は避けて話しましょう。

わかりやすさの判断に迷うときは、家族や友人に回答を伝え、意味のわかりにくい言葉がないか確かめてもらう方法もおすすめです。

・ボランティア団体の理念や一般論だけで終わらない
面接官はあなたについて知りたいことを忘れず、ボランティア団体の理念や一般論は紹介程度にしましょう。理念が素晴らしいものであってもあなたのアピールにはならないため、ボランティアでの具体的な行動と学びを企業で活かす方法を伝えてください。

ボランティア団体の理念が応募先企業の考え方に近い場合、共感してボランティアに参加したことはアピールになる可能性があります。

・やや硬い言葉づかいを心がける
ボランティアは幅広いジャンルや場所で行われており、災害ボランティアや不登校生徒への支援、町の清掃活動など様々です。面接官が内容を知らない場合もあるため、「子供達の遊び相手をしている」よりも「子供達が活動しやすいよう支援している」と表現したほうが、目的を持って活動する印象を与えます。

・具体的に話す
活動内容は具体的なほうが面接官に伝わりやすく、仕事での活かし方に結びつきます。「町の清掃活動」だけよりも「私の住む学区で一斉清掃があり、町の人々と協力してゴミや落ち葉を拾い、ゴミの分別を行った」と言ったほうがイメージしやすくなります。

・仕事での活かし方まで述べる
ボランティアで学んだことと具体的な活動内容だけで終わらず、最後は学びを職場でどう活かすかまで述べます。取り組んだ内容が素晴らしく、仕事での活かし方まで企業にメリットのある内容を話せれば、あなたの評価は高くなるでしょう。

企業が最も知りたい部分なので、力を入れて答えてください。

面接官の意図に合う答え方をするため、事前に回答のポイントをまとめましょう

ボランティア経験から仕事での活かし方までをスムーズに伝えるためには、事前に答えのポイントをまとめて答える練習がおすすめです。ボランティアで学んだこと別の回答例を参考に、自分なりの答えを考えてみましょう。

【ボランティアで学んだこと別回答例】
・自分の課題や強み
「高齢者へタブレット操作を教えるボランティアを行い、責任を持ってやり切る大切さを学びました。私は計画どおりに進まないと焦るタイプで、説明してもすぐにわかってもらえない状況に慌ててしまいました。

そんな中、先輩から「相手に喜んでもらうことが大切」と教わり、スケジュール管理よりも高齢者を観察し操作ひとつひとつのクリアを重視しました。おかげで参加者すべて、LINEで連絡が取れるまでに上達してくれ、責任感の大切さと達成感を得られました。

この経験を活かして事務職として責任を持って業務を進め、ただスケジュールどおりに行うのではなく、やり切ることを大切にしたいと考えております。」

・コミュニケーションの大切さ
「私は介護福祉施設へ入居する方の話し相手をするボランティアに参加し、コミュニケーションの大切さを学びました。はじめはコミュニケーションがうまく取れず、話し相手としての役目を果たせませんでした。

すると施設のスタッフの方から、入居する高齢の方々は耳が聞こえにくいと教わり、大きくはっきりした声でゆっくりと話すようにしたところ、笑顔で会話できるようになりました。今もその施設へ出かけ、趣味を共有して楽しむ仲になっています。

ここで学んだ相手に合わせたコミュニケーションの大切さを、営業職としてお客様とのコミュニケーションの中で活かしたいと思います。」

【ボランティア経験がない場合は?】
ボランティア経験がないだけで不採用になる可能性は低いため、質問の意図に沿った別の活動で得た内容を答えましょう。なぜボランティアをしなかったか?を聞かれる可能性があるため、理由の準備もしてください。

1.はじめに、ボランティア経験がないことを伝える
2.なぜしなかったか聞かれたら、別の活動をするためなどの理由を話す
3.派遣先での職種で活躍できる内容を伝える

面接官の中には、ボランティアをそれほど重視しない人もいます。雑談程度に聞くケースもあるため、ボランティア経験がないことを気にする必要はありません。

自分が積極的に起こした行動から何を学び、どう今後の仕事に活かせるかを重視した回答を心がけましょう。

(まとめ)人材派遣の面接でボランティア経験を答えるには?

1.ボランティア経験から学んだこと・具体的な活動内容・仕事への活かし方をセットで答えましょう
ボランティア経験をもとに、あなたの行動力の有無などを見るため、学んだ内容と具体的な活動、職場での活かし方までを答えましょう。仕事に関係のない学びや専門用語や一般論で終わることは避けて説明します。

2.ボランティア経験を聞いて、あなたの行動力や学びの活かし方をチェックします
ボランティア経験を聞いて、行動力や学習意欲、学びを活かす力、学校や職場以外でのあなたを知ろうとします。ボランティアとは、報酬なしで自分の意志で取り組む活動です。

面接のためではなく、あくまで人生を豊かにする目的で参加しましょう。

3.ボランティア経験を話すには、派遣先での仕事に結びつけましょう
ボランティア経験を答えるときは、仕事に関係のある学びを答える・専門用語を使わない・一般論で終わらないなどに注意しましょう。人材派遣の面接官がボランティア内容を知らない前提で、内容を具体的に話し、職場での行動につなげます。

4.面接官の意図に合う答え方をするため、事前に回答のポイントをまとめましょう
ボランティア経験を答えるには、活動内容と学んだことから始め、具体的な活動を説明します。最後に職場での役立て方でまとめると、面接官の意図に沿った答えになります。

ボランティア経験がなくても、別の活動を例に挙げて話しましょう。

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